スワッチを編む
kinokokiではできる限りスワッチを編んで商品ページに載せることにしています。
手染めする時に、同時にミニかせも染めて、そのミニかせでスワッチを編んでいます。(最近ミニかせの生成毛糸の在庫がなくなってしまい、滞っていますが……)
手染め毛糸屋さんでスワッチを商品ページに載せてない方が多いなと思いますが(mominoki yarnさんは載せていました)、kinokokiが載せている理由を書きたいと思います。(ちょっと長めです)
まずkinokokiは海外手染め毛糸のコレクターです(笑)。
海外手染め毛糸作家さんのサイトをかなりよく見ています。
そして、「colorway」ページを穴のあくまで見て、素敵!と思って購入した結果、驚きの毛糸が届きます。
「私、違うの買っちゃったかな……?」
サイトで見たものと、確かにものは同じなんです。ただ、何か、購入の決定打になった重要な何かが異なっているのです。
ある時は、お店のサイトの写真では淡いピンクに見えていたスペックルが派手派手蛍光ピンクでした。
またある時は、お店のサイトの写真では灰色がベースの毛糸にネオングリーンが控えめに入った毛糸が、ほぼ全部ネオングリーンで灰色がどこにあるのかわからない毛糸が届きました。編んだ結果、派手派手ネオングリーンのショールが出来てしまい、派手色好きな人に譲りました。
はたまたある時は、お店のサイトの写真ではオリーブがかった控えめな黄緑色がスっと入った白ベースの毛糸が、実物はサイケなエメラルドグリーンがガッツリ入っていました。
(この3例、全部海外の違うお店です)
このような失敗、いや学習を経て、それからはラベリーで、ほしい作家さんのほしい色の毛糸で編まれた作品を見て、どんな編み地になるのか、また、皆さん屋外や屋内や色々な条件下で写真を撮っているので、条件が変わると写真写りがどうなるのか、を研究してから購入するようになりました。
ラベリーを見ると、かせの毛糸では派手派手に見えても編んだら意外と大丈夫かも?とか、かせの毛糸だと少しだけに見える色味が実際にはかなり主張しているんだな、とか、わかるようになってきました。
それはやはり、編み地を見れる、というところが大きいと思います。
一方で、kinokokiの毛糸はまだ編んでくださる方も少なめですし、ラベリーにはまず載っていません(なにせ販売を始めてから4ヶ月程度です)。
そうすると、kinokokiの毛糸でkinokokiと同じ失敗をしてしまう方がいかねません。写真となんか違う、かせの状態と編んだ状態が印象違すぎ、とか、そういうことになったら申し訳なさすぎます。
という理由で、kinokokiは今日もせっせとスワッチを編み続けます。
minneのお店
https://minne.com/@kinokoki
為替
毛糸を染めるようになって、為替の動向を気にすることが増えました。
染める前の生成の毛糸はイギリスの卸売業者から仕入れています。
そのため、ポンドと円の為替相場が大変気になります。
イギリスのBLACK ELEPHANTという手染め毛糸が大好きで、2年前ぐらいからちょくちょく個人輸入していますが、感覚としてこの2年で随分円安ポンド高になったなぁと思います。
学生の頃は頑張って理解しようとしてもできなかった為替の話が、実際に経験するとイヤでもわかるという……習うより慣れよだなぁ…と思います。
円安というのは、輸出企業にとってはいいことですが、輸入する企業にとっては大打撃かと思います。
kinokokiは企業でもないしちっぽけな手染め毛糸屋にすぎませんが、大打撃です😅。
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Qing fibre買ってしまいました
Qing fibreという手染め毛糸をご存知でしょうか。
イギリスが拠点の香港の方が染めていて、ネオンカラーが飛び散ったり、色んな原色が融合しながら毛糸に載っていたり、とても独創的な毛糸です。
kinokokiを手染め毛糸の世界に招いてくれたのもQing fibreです。
kinokokiが初めて買った手染め毛糸はQing fibreの毛糸です。しかもソックヤーンではなくmalted baby suriというふわふわ毛糸でした。
派手なネオンカラーで、ものすごい素敵でした。
kinokokiは編み物をする時に、オフィスに着ていけるニットウェアをテーマにしてはいるのですが、この毛糸では休日専用のセーターを編みました。
今でも冬の休日は毎週着るほどお気に入りです。
そんなQing fibreの毛糸が、Yarnaholicという国内の毛糸屋さんから販売されたので、思わず買ってしまいました。
海外個人輸入の方が、日本の小売店から買うより安いので、いつもは個人輸入しているのですが、今回計算してみたところ、Yarnaholicさんから購入する方が安いことが判明し、ポチりました。
ShibuyaとMOCHIというお色、非常に華やかです。ウェアには使いづらそう……なので、1かせプロジェクトで編もうかなと思います。
kinokokiも、こんな存在感のある毛糸を染められたらなぁと思います。
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試行錯誤
手染め毛糸を販売するようになって悩むのが、写真うつりです。
よく、商品写真は部屋の照明を消して自然光で撮ると綺麗に撮れる、といいます。
そのセオリーに従って自然光で撮るのですが、何時に撮ったか、晴れの日に撮ったか曇りの日か、で微妙に異なった印象になります。
晴れの日の昼下がりに撮ると暖かみがでて、曇りの日の朝に撮るとクールに撮れます。
完璧に撮るなら、写真スタジオのように白い布を垂らして強い照明で影を飛ばせば良いのでしょうが、そのような設備を備えられず……
今のところ「写真より実物の方が良い」というフィードバックをいただくことが多いので、実物より盛った写真にはなってないようなのですが、裏を返すと、もう少し実物の良さがわかる写真を撮った方がいいということなわけで……
まだまだ試行錯誤は続きます。
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リアルで編み物好きの人を見つけた
kinokokiはオフィスワーカーでもあるのですが、なんと同僚で編み物好きの人を見つけました!
今までリアルの世界で編み物好きの人は、母親や祖母ぐらいしかいませんでした。
友達に編み物が好きだと話すと、「おばあちゃんみたいな趣味だね」と笑われ、あまり周りに言うこともできませんでした。
職場で編み物好きの人を見つけたことで、ものすごく嬉しい気持ちになりました。
なんだか知らない国で日本人を見つけた時のような心強さを感じました。
ただその人は、英文パターンだったり手染め毛糸だったりといったところには興味がないようでしたが、それでも棒針編みでウェアを編むことについての楽しさをわかってくれる人がリアルの世界に見つかっただけでも感動ものです☺。
kinokokiの目標は手染め毛糸で編む楽しさをより多くの人に知ってもらうことです。
kinokokiの毛糸は国内作家さんの中でもかなり安い部類に入ると思うのですが、これはなぜかというと、手染め毛糸を購入するハードルを下げたいと思っていることもあります。
kinokoki自身、初めて手染め毛糸を買った時、正直言って「うわっ高い」と思いました。
今はコレクターなので若干感覚が麻痺していますが( ˊᵕˋ ;)💦、やはりユザワヤ等で売っている安いソックヤーンや国内メーカーの安い毛糸と比べてしまうとどうしても高いのでなかなか手が出ないと思います。
そんな、一歩をなかなか踏み出せない昔のkinokokiのような方に、手染め毛糸の魅力を知ってほしい、そう思っています。
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Ravelryで買って編んでいないパターン達
Ravelryがきっかけで棒針編みが再燃したkinokokiです。ここ数年でけっこう購入して編んでいます。
買ったものの編んでいないパターンもけっこうあるのではないかと思い、数えてみたところ……
6パターンありました(--;)。これらです。
Bay cardigan
No frills sweater
One over f
Poza
Winters Beach Cardi
The Weekender
他にも、少し編んで挫折したパターンが数個ありました。
上の6パターン、特にPozaは編みたいです。あ、これは確か、作り目まではやっていました。200目以上作り目をするのですが、作り目の仕方が変わっていて、途中で挫折した記憶が💦。普通の作り目だったらやれるかもしれません。
海外のパターンは、なぜか作り目を凝りますよね?なんなんでしょうね……普通の作り目じゃまずいんでしょうか。よくわからないまま、パターンの指示に従うkinokokiでした。
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編み物の効能
編み物の効能は、毎日人生が続いていること、毎日少しずつ成長できていることを実感できることだと思います。
初めての事だらけで、右も左も分からなくて、前に進めているのかわからずに不安で仕方なかったことがあります。
その時にふと、子ども時代に編み物をしていたことを思い出して、編んでみようかと思い始めました。
ただ、子ども時代に編んでいたのは手袋やマフラーといった小物のみ、セーターやカーディガンなどのウェアを編めるようになるとも思わず、ただ、Instagramで素敵なカーディガンを見つけたので「えいや!」という気持ちで編み始めました。
それでも毎日少しずつ編んでいくうちに、だんだんとカーディガンの形になってきて、最終的に完成した時に、「あ、私の人生は進んでないようで実は毎日進んでいたんだ」ということに気づきました。
そして気づけば毎日不安で仕方なかった日々も、いつの間にか解消されていました。
それ以来、編み物は私の生活の一部になっています。
たとえ仕事で辛いことや嫌なことがあっても、編み物をすると忘れることができるし、編み物ってセラピーのような癒しのような効果があるんだなぁと思っています。
Instagramで、海外の人が #knittingismyyoga というハッシュタグを付けていることがあって、なるほど!と思いました。
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